不動産を売却するとき、できれば希望の売却価格で早くに売り手が決まることを希望する人が多いでしょう。
ホームステージングは、不動産売却時に役立つサービスのひとつ。
どのような目的があるのか、費用相場やメリット・デメリットもあわせて紹介します。
不動産売却で役立つ手法!ホームステージングとは?
売却する家をよりよく見せる演出
ホームステージングとは、これから売却しようとする不動産を好印象に演出することです。
新築の物件なら、モデルルームを見学する人が多いでしょう。
同じように、居住中の家や空き家の物件をよりよく見せるようにするのがホームステージングです。
もともと欧米で始まったサービスですが、日本でも広まりつつあります。
インターネットや実際の内覧で、生活するとこのような雰囲気になるとイメージしてもらうことができます。
ホームステージングの費用相場
ホームステージングの専門サービスを利用すると、空き家の場合と居住中の場合とで費用相場が異なります。
空き家の場合、数か月で15万~30万円ほどが相場です。
一方、居住中の場合は5万円ほどと各段に費用相場が低くなります。
理由は、家具の有無に関係しています。
空き家の場合は家具をレンタルしなければならないため、その分費用がかさむというわけです。
水回りをきれいに見せたいときにも、余計に費用がかかることがあります。
不動産売却のためにホームステージングをおこなうメリットとデメリット
買い手の興味を引く
何も演出しない不動産とホームステージングをおこなった不動産とでは、買い手の興味に差が出てきます。
より魅力的に見せるように演出するのが、ホームステージングの目的。
買い手が購入後の生活をイメージしやすく、好印象を持ってくれるかどうかの決め手になり得るのがホームステージングです。
スピード売却できる可能性
不動産の売却は、決まるまでに長い期間がかかることもあります。
ホームステージングをすることで売却スピードがアップする可能性があるため、できるだけ早く売却したい場合は検討の価値があります。
実際、マンションでも一戸建てでも、ホームステージングしたほうが売却までの平均日数が数倍早まっているという調査結果もあるのは見逃せません。
売却価格がアップする
ホームステージングをすることで、何もしなかった不動産より買い手に好印象を与えて高価格で売却しやすいのもメリットです。
ある調査では、ホームステージングによって平均数十万円も売却価格がアップしたという結果が出ています。
居住中のホームステージングは困難なこともある
居住中の家でホームステージングをおこなうのは、簡単とはいえません。
実際の生活とは異なる家具の配置をすることもあり、ホームステージングのために作業時間を確保する必要も出てきます。
高く売れる保証はない
ホームステージングをしたからといって、必ずしも高価格で物件を売れるとは限りません。
理由は、不動産の売却には築年数・立地・周辺環境なども関係してくるためです。
せっかくお金をかけたのに、思ったほどの売却価格にならず損してしまうこともあるかもしれません。