次世代の経済発展を守るためには、環境保全をはじめとするさまざまな問題を解決していかなければなりません。
そのため国連では、ミレニアム開発目標(MDGs)をさらに見直し、SDGsを構成しました。
そこでSDGsの意味や目標について確認していきましょう。
SDGsの意味について
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」を意味します。
2015年に国連サミットで採択され、17の目標と169のターゲットで構成されています。
国連加盟国が2016年から2030年までの達成を目指しているもので、日本にも密接な関係のある目標です。
SDGsが掲げる目標について
SDGsが掲げる目標のうち、1から8については次の通りです。
●貧困をなくそう
1日1.25ドル未満で生活をしなければならない、極度の貧困を終わらせます。
このほか社会保護制度の整備や、国際レベルで貧困撲滅にむけた投資や政策もおこないます。
●飢餓をゼロに
貧困層や幼児を中心に、すべての人が安全かつ十分な栄養のある食料を得られるようにします。
そして農業の生産性を向上させるため、とくに後発開発途上国における農業インフラの投資も拡大していきます。
●すべての人に健康と福祉を
世界中の妊産婦の死亡率を削減し、新生児や5歳未満児の予防可能な死亡を根絶します。
またエイズや結核といった感染症の根絶や、薬物・アルコール乱用防止の治療を強化します。
●質の高い教育をみんなに
すべての子どもが、無償で公正な初等・中等教育を修了できるようにします。
とくに開発途上国では、国際協力を通じて質の高い教員の育成を目指します。
●ジェンダー平等を実現しよう
男女間差別を撤廃や、強制結婚といった悪い慣行を撤廃します。
そして政治や経済などあらゆる分野について、女性の参画機会を確保します。
●安全な水とトイレを世界中に
すべての人々に対し、安価な飲料水へのアクセスを確保します。
公衆衛生ではトイレや上下水道の整備をすすめます。
●エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人にとって手頃で信頼できる、持続可能なエネルギーへのアクセスを目指します。
そして再生可能エネルギーの拡大や、エネルギー効率の改善を目指します。
●働きがいも経済成長も
継続可能な経済成長を実現し、すべての人にとって生産的な完全雇用を目指します。
とくに開発途上国では年成長率7%を維持し、貿易関連技術の支援もおこないます。