不動産売却は大きな金額になるものですし、手続きも複雑なので、トラブルが起こる可能性があります。
トラブルをできるだけ避けるためには、あらかじめ事例や回避方法を知っているとよいでしょう。
そこで今回は不動産売却のトラブル事例や回避方法について、3つのパターンを挙げてご説明します。
不動産売却のトラブル事例と回避方法①仲介会社とのトラブル
売却を仲介してもらう不動産会社とのトラブルで多いのは、仲介手数料や広告料に関するものです。
仲介手数料は、法律によって以下のように上限が決められています。
●200万円以下の部分は5%
●200万円を超え400万円以下の部分は4%
●400万円を超えるの部分は3%
なお400万円以下の部分は、上限が18万円との規定もあります。
これに消費税をプラスした金額が上限ですから、しっかりと覚えておきましょう。
また、宣伝するための広告費にも注意が必要です。
基本的に、不動産会社が広告にかかる費用を請求することはできません。
なぜなら、不動産の仲介においては、仲介手数料しか受け取ってはいけないと定められているからです。
売主が特別に依頼した場合などの例外もありますが、それ以外のケースで請求されていないかどうか、きちんと確認しましょう。
不動産売却のトラブル事例と回避方法②物件に関するトラブル
物件に関して多いのは、契約不適合責任に問われるケースです。
たとえば、買主が引き渡しを受けてからシロアリ被害に気付き、裁判になった事例があります。
この場合、引き渡す前から被害があったため、売主は契約不適合責任に問われてしまいます。
このようなトラブルを回避するためには、ホームインスペクションの実施がおすすめです。
床下や屋根裏など自分だけで確認できない部分は、専門家にしっかりと調べてもらいましょう。
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不動産売却のトラブル事例と回避方法③契約に関するトラブル
売買契約においては、契約解除のトラブルが多いようです。
契約したあとに買主の都合で解約になると、手付金は「解約手付」として売主がそのまま受け取ります。
けれども買主がそれを不服として、トラブルになってしまうケースがあるのです。
契約する際には、重要事項説明をしっかりと行い、不安がある部分はとくに確認するように心がけるとよいでしょう。
なお、このようなトラブル事例は、国土交通省が制作している「不動産トラブル事例データベース」でも調べられます。
キーワードを入力したり項目を選んだりすると、該当する事例が出てきますから、気になることがあるときは検索してみましょう。